公衆衛生看護学会に参加させて頂きました

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先週末、日ごろCx3BOOSTERを授業や実践で使い倒してくださっている 聖隷クリストファー大学看護学部の伊藤先生・高橋先生(おもしろ健康教育研究所さま)からのお誘いで、『人と人をつなぐ支援技術を考える』テーマによる 「第5回公衆衛生看護学会」でのワークショップ発表に開発者として参加、プレゼンをさせていただきました。
最終日の最終発表というスケジュールではありましたが、これまで発表されたことのない「コミュニケーションツール」という内容が興味を引いたのか、予想外の大人数の方にご参加をいただきました。
限られた時間ではあったものの、 先生方のほがらかな進行と、みなさんの(じつは隠し持っていた)素晴らしい創造力のおかげで、会場は大変盛り上がりました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。


ワークショップ前後に先生方とお話をして気づいたのは、日本で言われる保健師という仕事は、フィンランドでいう(私が学んだ学問でもある)ソーシャルワーカーの仕事に似ており、さらに医療的専門的な知識も併せ持った、地域の方の健康やwell-beingを守っていくための総合的プロフェッショナルであるということです。
ソーシャルワーカーと同じ、ケアというよりも予防、またエンパワーメント(その方の持つ力や意思を伸ばし元気づける)の実施者であるという印象を得たのですが、

しかし、「問題が起きなくて当たり前」だという状況から評価される機会も少なく、時勢的にどちらかというと管理目的な役割を求められ、さらに過酷な労働環境で保健師さん自身のwell-beingがまず脅かされていること、管理的な仕事の増加から四角四面の態度で接するほかない状況から、本来癒され元気づけられるような対話が必要なクライアント(たとえば妊婦さん)にとってもエンパワーを与える存在になることが困難であるという現状に、私も息苦しさを感じざるを得ませんでした。

コミュニケーションツールCx3BOOSTERには、使用される方のwell-being実現のために様々な仕掛けがほどこされており、使うことで自然と傾聴や共感が促進されるよう、細心の注意を払って設計されています。じっくりとワークをすることで、楽しさのほかカウンセリングを受けているような「癒しとエンパワーメント」の効果を感じられる方もたいへん多く、愛されている理由です。

現在の公衆衛生看護の世界にこれらの要素が必要だと確信されているおふたりの先生方は、そういった意味でパイロット版当初から哲学ごとツールを愛用いただき、「使って、失敗したことがまったくない」「コミュニケーションツールはたくさんあるが、ここまで空気作りができるものはない」と大変信頼を寄せてくださっています。

保健師さん同士であっても、クライアントの方に対しても、必要であるのは小手先のスキルではなく「心から聴く」「思いやる」「心に寄り添う」「共感する」といった姿勢であり、これから健康福祉に関するコミュニティデザインを担う保健師さん方には、ご自身のためにも、クライアントの方々のためにも、その「言葉にできない、感覚的なこと」を大切にすることがポイントなのでは、と思っています。

私がフィンランドで学んできたのは『対話によってクライアントに接し、その方の抱える状況や背景にある社会問題に取り組み解決してゆく、well-being実現のプロ』なのですが、核の部分では同じような目的を持つ保健師のみなさんとも、ご自身やクライアントのwell-beingのために、ぜひ協働をしてさせていただけたらと強く感じました。

このような機会にお誘いくださった伊藤先生、高橋先生には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。これからも引き続き、よろしくお願いいたします!

 

   

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